「岐阜の宝もの」に認定されている天生県立自然公園を視察してきました。岐阜から車で約3時間。世界遺産、白川郷の奥から登り始めました。「しっかりした靴を履いて」「リュックサックで」「着替えを持って」などと言われていたので、すっかりびびり気味。「遭難したら隊長と分け合って生き延びましょう」とチョコレートを忍ばせ、いざ!
案内人は岩佐さん。登り口に敷いてあったマットで下界の泥を落とし、一礼して山に登ります。もとは国語と美術の先生だったという岩佐さん、森の植物を解説しながら登ります。でもあー、メモ取る間もなく。花の名前もたくさん聞いたのに。
花が終わってすっかり緑を増した水芭蕉と、ニッコウキスゲがちらほら残る湿原を過ぎると、うっそうとしたブナの原生林に入ります。
そして、ふいに写真のカツラの樹に出会いました。
私たちを待っていたかのように。
丸い小さな葉が幾重にも重なって、そこから木漏れ日が降り注ぎます。
3本の巨木が一直線に並んで立っているのは、まずブナの巨木が倒れて、その幹からカツラの樹が芽吹いたのではないかと岩佐さん。そのカツラの樹がこんな大木になるまで、いったい何百年? この森が過ごしてきた時間を考えたら、そこにいた私たち、ただただ沈黙してカツラの樹を見上げていました。
カツラの樹と同じ時間、この森を守っていけるでしょうか?
ごいっしょした信田委員は、行きのバスの中からカメラを取り出し、そわそわ。「昆虫野郎」と呼ばれているるらしい。彼の素晴らしい写真で、楽しんでください。
